2011年OBライブ

こんにちは、先日友人に「おまえはアイスに例えるならパナップなどではなく、ガリガリくん、それもチョコ味あたりだ」との宣告を受けた僕です。
僕「その心は?」
友人「好き嫌いがスゲー分かれる」


・・・ちょっと上手いし、こういうコメントには、よくわかってくれてるじゃねえか的なうれしさってありますよね。
でも彼は絶対普段から仕事中でも大喜利のことばかり考えているにちがいない、と信じて疑いません。



(1)OBライブ
10/22(土)、学部時代に入っていた軽音楽部のOBライブなるイベント(@国立リヴァプール)に参加してきた。
自分はThe Birthdayのコピーをやり(チバさん役じゃなくてイマイさん役)、四曲(「カレンダーガール」→「なぜか今日は」→「涙がこぼれそう」→「愛でぬりつぶせ」)を演奏してきた。メンバーは同期のドラム(ちなみに冒頭の友人)、二個下のギタボ(チバさん役。以前記事を書いたpocopocoっていう楽器を作った人)、そして今年3月に大学を卒業したばかりの5コ下のベース(若い!)。


もともとは8月の終わりに先輩に召喚され、「WANDSThe Birthdayかどっちか出ろ」と要請され、「WANDSよりは・・・(っていうかそもそもなぜその二択なのか)」という気持ちで切った、半ばしぶしぶのスタートだった。
正直なところ、はじめはThe Birthdayにもさほど関心がなく、一人で部屋で耳コピして練習してるときは「なぜオレはこんな残念な時間を・・・」的な嘆きもなくはなかった。
しかし、一度スタジオに入ってしまえば楽しくてたまらないのがバンドの魔法。当日の本番前も含めて全部で三回スタジオに入ったけど、いいメンバーに恵まれたおかげもあって、打ち上げの飲みも含め毎回の練習がとても楽しかった。最後には「愛でぬりつぶせ」や「なぜか今日は」をヘビロテで聞くようになっていた。本番もとても楽しくライブがやれて、出させてもらってよかったと思う。打ち上げは駅前の居酒屋で、久しぶりに「始発までコース」に付き合ってしまう。久しぶりに話す人も多かったけれど、不思議と懐かしい気はしない。「変わんないねえー」と言われるし自分も言うけれど、そもそも「変わった」なんて感じるような場面自体そうないだろう、とも思う。


前回の記事で「論文は会話」と説く本について触れたけど、それと似た形で、バンドも会話だと感じる。周りの音を聞いて、お互いに呼吸をさぐりながら楽器を弾くから楽しいのだと思う。そしてその意味で、今回のドラムスがムチャクチャ会話が上手くなっていたのに驚いた。最後に一緒にバンドをやったのは2006年3月の追いコンライブだからもう5年あまりが経っていて、その間、彼は会社で働きながら週末ドラムスクールに通い、オリジナルのバンドを続けている。5年ぶりにスタジオに一緒に入ってみて、はっきり格上の人になっちゃったなと実感した。表情が豊かで、でも周りに応じてピタッとついてくる、その精度が全然違う。当たり前のことだけど、この5年間、互いにずいぶん違う生き方を選んできたんだなと悟る。


(2)The Birthday「愛でぬりつぶせ」
そんなわけでThe Birthdayのコピーをやったわけだが、特にこの曲が好きになった。はじめはやっつけ仕事的にしか聞いていなかったが、最近はずっと、登下校往復40分強の自転車通学の中で必ず一度は聞いている。


イマイさんのいろいろあやしいギターソロが終わった後の、2:13からの歌詞がとても好きになったのだ。

なぁパンクス 
グチってばっかいねぇで愛で 
愛でぬりつぶせ


そこから先は ヒョウがお出迎え
やぁ来たねって さぁどこへ行こう


未来はどれも 同じじゃなくて
選んだ方に 向かうんだから


なぁパンクス 
グチってばっかいねぇで愛で 
愛でぬりつぶせ


あの娘を お前を
この星を 愛でぬりつぶせ

一緒にやったメンバーともちょっと話したのだけれど、この「パンクス」を広義の意味で取るならば、そこにはパンクキッズや不良少年少女のみなさんだけでなく、多分過去・現在のチバさん自身も含まれるのだろうと思う。ある種J-Rockの王様といってもいいような位置に昇りつめた人がこういうことを書くことに、少し驚く。
そして、「未来はどれも同じじゃなくて〜」の部分のストレートさといったら。恥ずかしながら、ズバッとストライクを取られてしまった。多分、例えばミスチルの桜井さんが同じ歌詞を書いてもあんまり説得力なくて、「本当にありがとうございました」って流して終わってしまっただろうと思うのだが。
the pillowsなんかもそうなんだけど、この世代(ちなみにチバさんは今年43)の日本のバンドはどんどんやることが若くシンプルになっていっている気がする。



(3)秋ミュージック第三回
国立の大学通りも徐々に銀杏並木が色づき始め、秋の深まりを見せております。春も夏も冬も全部好きだけど(これってとても幸せな/オメデタイことですね)、やっぱり秋生まれの僕としては秋が一番好きなのです。

さて、実は2011年の個人的ベストアーティストが決まりました。


島崎智子さんです(←The Birthdayはどうしたって自分で思いました)。といってもつい先週知ったんですが。
もう小学生の群れの中にシャキール・オニールが交じっているくらい、頭一つ(?)抜けた感じで決まりました。
「なんども」

「インターネット」

「ミヴァランス」

他にもいい動画がいっぱいあるので、ぜひ見てください。
天衣無縫だと思います。なんでこんな風になるんだろう。
久しぶりにCDを衝動買いしてしまいました。


実は11/6(日)、国立の富士見台のあたりに来てライブやるらしいんですよ!1500円プラスワンドリンクだからそんなにしないし、特にマーキュリータワーの住人のみなさん、研究の息抜きにぞろぞろと見に行きましょーよ!ぜひ!
http://8-shimasaki-8.com/live.html