At the "end" of 2011

早いもので、12月ももう末、そして2011年もあと2日となりました。
出願手続き、授業の発表、急遽飛び込んできた学会発表の準備、そして年末の飲み会ラッシュと、今年の12月は今までの28年間の中ではもっとも高速で過ぎていった一ヶ月でした。

近況報告としては、13校に出願を済ませました。あと1月に6校出して、全部で19校に出願しようと計画しています。
また、ありがたいことに発表の機会をいくつか新たにいただくことができ、来年は1月、3月、5月に三度の発表をさせていただく予定です。せっかくの機会なので、学べるだけ多くのことを学べるよう、しっかり準備を進めたいと思います。
奨学金の申請は、R財団以外に申請した3つの奨学金には片っ端から落ちました。さらに、9月に出した投稿論文も、査読が通りませんでした。まあ端的に言って、いろいろ失敗しています。
でも、どうせ落ちる(fail)ならやらなければよかったなんて思うところは一つもなくて、tryした一つ一つが自分を育ててくれていると感じます。今日の自分が今までで一番マシだと思うし、グチを並べたい気持ちは少しもありません。研究においてはあらゆる業績は常に未完成であらざるを得ず、ある意味では失敗でしかありえないのかもしれませんが、次は少しでもうまく失敗できるようにと(fail better)、とどまることなく、できることを励みたいと思います。
はい、単にベケットの"Try again, fail again, fail better"がやりたかっただけですが何か。



1)「忘年」会について
ある先輩が、年末の飲み会について「忘年会」という呼び名をあてることを好ましく思わないという−−とりわけ2011年に対しては。特に、東北出身で、自身の研究も東北と関わりの深い彼女にとっては、2011年は簡単に忘却できるような年ではないのだ。
自分はさほど深く考えることもなく年末の飲み会の呼称として忘年会という用語を使ってしまっていたけれど、考えてみれば確かに楽観的に過ぎるし、脳天気とも言える響きに思われた。


wikiで忘年会という言葉を調べてみた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%98%E5%B9%B4%E4%BC%9A

年度末に飲み会を行うという慣習は東アジア圏にある程度共有されており、韓国では送年会、中国では年夜飯、台湾では尾牙に翻訳されうる言葉をあてるのだそうだ。翻訳前のもとの言葉が自分には読めないのでそれぞれのニュアンスはよく分からないけれど、日本語の漢字で読む限りは、いずれも忘却というのとは、表しているものが違う気がする。
また、「忘年会」のルーツは不明瞭だが、「近代の忘年会がお祭りムードに変化したのは明治時代からで、無礼講などのキャッチフレーズで広まった」という(この部分、ソースがR25だから信憑性はやや心もとないけれど)。
仮に、賑やかな宴で年を忘却しようという行事が明治時代に端を発するのだとしたら、当時まさに編集されつつあったNation(国民/国家)は、なぜ他でもない「忘却」の会を必要としたのだろうかとふと思った。


この一年間には、多くの出来事があった。パッと思いつく一例だけでも、アラブの春。震災と原発事故。ノルウェー連続テロ。ロンドン暴動。Occupy Wall Streetビン・ラディンカダフィ、北の将軍ら、政治指導者の死も少なくなかった。日本だけでなく、相当に大きく世界が揺れたし、今なお揺れている。

自分には何らまとまったビジョンがあるわけではないけれど、姿勢の問題として大切なのはもちろん過去を忘れることではなくて、引き継ぐこと・引き受けることだと考える。自分が生きている今日が、過去と連続していて、間違いなく歴史の上に存在する一日なのだと思うことはきっと大切だとも。

今おなかが減って麺類が食べたくなったのだけれど、「忘年」するよりは、そばを食べて年を「越す」、あるいは「乗り越えるovercome」ほうがいくらかいい表現な気がした。だから自分がとんでもない時間にズルズルカップ麺を食べることは政治的に正しいのである。そーだそーに決まった。



2)Sense of Humor 
今年はM-1がなくてやや寂しいから、ユーモラスな動画を挙げます。去年はスリムクラブおもしろかったなあ・・・。

peeping life
ビレバンが去年・一昨年くらいにやたら押してました。

・フーさん1

・フーさん2

自分はYouってとても好きなんですけど、このフーさん2(特にラストの回答)を見ると惚れ直しますね。頭いいなあって。
「面白い」って、世間的に女の人にはあんまりホメ言葉にならないのかもしれませんが、自分は面白さは頭の良さと連続していると思うし、面白い人は男女ともにステキだと思います。



2011年に書くブログはこれで最後になると思います。今年も、たくさんの人たちの優しさに恵まれ、育てていただきました。少しは自分も何かを返していきたいと思います。

2011年を引き継いで、良い2012年を皆様と作っていけることを願います。