がんばれ幽助

10月3日日曜日、筑波大学プレ戦略イニシアティブ「知識のコズモロジー」@秋葉原に参加する。
本プロジェクトの文学・文化研究の方々はいわゆる領域横断的な研究に積極的で、僕のいる研究科にどこか似ているような印象を受ける。文学、歴史、音楽、身体、家具などなど様々なテーマに関わる発表を聞くことができて勉強になり、楽しかった。4時間超の研究会だったけれど、あっという間だった。


しかしながら同時に、インターディシプリナリーな研究の難しさについても改めて痛感する。しっかり自分の軸足を定めていないと、様々な領域の上澄みばかりをすくった研究になってしまいかねない。今日発表された方々は、それぞれ文学、体育学、音響学としっかりした自分のご専門の積み重ねがあった上で、他領域にも目を向けている。
自分の場合なら、まずは30年代のアメリカ文学を徹底的に読み込むこと、そしてモダニズム研究の先行研究をしっかりとおさえること、これをクリアしないことには自分の研究も何もあったものではない。きっちりdisciplineを踏まえずして一歩の進歩もない、と改めて思いを定める。


とはいえ、今日のシンポジウムで一番印象に残ったのは、どの方も研究を語る声が溌剌としていて、実に楽しそうに発表をしているということだ。自分は確かに興味のあること、自分にとってどうでもよくないことを追いかけているのだ、そんな思いが伝わってくるようだった。
有為な主張を他の人に適切な形で伝えられるようきちんとした型を身につけつつ、自分が素朴に感じる好奇心を大切にしていきたいと思う。


気がつけば夏が終わり、10月だ。
事態としては、二ヶ月で戸愚呂に勝つべく猛特訓をしなければならない浦飯幽助並みのピンチを迎えている。もはや幻海ばあさんのところに籠って修行をするしかない。
時間は限られている。
ホントにがんばろう。