初の投稿論文を出して

9/1、無事に論文を投稿できた。
掲載可否の結果は11月頃とのこと。初の投稿論文でもあるし、うまくいってほしい。
なんとなく、自分の分身のようでもあり、我が子のようでもあるような、そんな不思議な気持ちを今もっている(我が子持ったことないけど)。自分なりに、現時点で出せるだけの知恵は出したと思う。

指導教官のアメとムチに巧みに導かれつつなんとか書き切った感じだが、最終稿への最後の返信の中で一番甘いアメを持ってくるあたり、やられた、という感じがする。三蔵法師の手の平の上的というか、最後にツンデレのデレが来る感じというか。


書きながらいろいろと思いついた課題があるので、自戒のために思いつくままに箇条書きメモを残しておく。

1)学会発表と投稿論文は全くの別物
相対的に、前者ではキャッチーさが、後者では手堅さや慎重さが重要。学会発表した原稿をリヴァイズして投稿論文にするときには、特にそのあたりの差異をはっきり意識しないとうまくいかない。


2)先行研究や参考資料を読むときの心得
内容をきちんと把握するのは大切だが、それだけでなく、その論文の構成や話運びのどこが優れているのか、書く側としての視点も意識して読む。「ここで一回まとめを入れてくるのが上手い」とか、「テーゼと例示のバランスがどうか」とか、果ては「あ、今苦しそう」とか。結局、自分はまだ手堅い論文の書き方というか、neatでmatureな論文のイロハをわかっていないのだな、と実感した。


3)石橋をたたいて渡る感じ
2とかぶるけど、なるべく謙虚な言い回しを使いつつ、他の人の研究を丁寧に参照して、慎重に議論を進めるのも大事。もちろん大胆さも時には大切だと思うけど。巷で言われている(気がする)ような、英語には敬語がないとか、なんでもストレートに言っていい言語だなんてのは、少なくとも論文に関する限り、100%ウソっぱちでゲス。


4)パラグラフ単位をしっかり意識する。
自分の英語力のなさもあって、英語論文だとつい一文一文にばかり目を向けてしまいがちなのだが、パラグラフを意識して、全体の流れとして齟齬がないか注意する。パラグラフが移るときには、極力なめらかに前後の議論がつながるように、丁寧に。



そして、次の〆切は10/31。
今度は長さが約半分、注も文献リストも込みで5000wordsなので、短い分、特に慎重に、きっちりと書こうと思う。
多分、お題はコレで。

Modern Classics Heart Is A Lonely Hunter (Penguin Modern Classics)

Modern Classics Heart Is A Lonely Hunter (Penguin Modern Classics)

Carson McCullersのデビュー作。
もともとの題は_Mute_だったそうで、その名の通り、聾唖の主人公のお話。
まだ読み始めだけど、すっきりと読みやすい、清涼な文体が気持ちいい。



もう一つ紹介したいトピックがあったんだけど、長くなりすぎてもなんなので、また2〜3日したら書こうと思います。
代わりにロベカルのスゴイシュートでも。
念能力でも使っているとしか思えない曲がりぶり。(操作系か?)
キーパーが気の毒な気がします。